後藤純夫美術館
来館日時:9/10
全然知らない画家だったのですが、母がテレビで見ていいと思ったらしいので、おばあちゃんと三人で車で出かけました。
行って見てびっくり。上富良野の交通の便が悪いとこ(畑の真ん中みたいなところ)にあるのに、観光バスは来ているし結構人もいます。どうやら上富良野の新しい名所になりつつあるらしい。
で、中に入ったのですが、絵がとても素敵!
基本的には日本画で、題材も日本と中国の風景が主なのですが、構図がかなり西洋絵画っぽいんですね。明治期から日本の絵画が西洋画をどんどん取り入れているっていうことは知識では知っていましたが、とくにピカソとかセザンヌ、モネなんかを研究しているのではと思われるような構図がかなりあって、普通の日本画に比べるとかなり新鮮です。夜の中国の山なんかを描いたものはキュビスムのような処理(山などをカクカクした面で処理する)が施され、一種抽象絵画のような神秘性を漂わせています。
とはいえ色彩の点ではまさに日本画。紅葉の赤や桜のピンクが素晴らしくきれいでしかもはっきりしているんです。いわゆる枯淡のモノクロではなく、かといって極彩色というわけでもないのですが、どちらかというと桃山時代の華やかな屏風なんかを思わせる色彩でとても目を惹きます。この色の点についてはいろいろフォローがあって、辰砂とか日本画の絵の具も展示され、そこで館長が画材の解説をするなど、普段よく知らない日本画の常識がわかるという点でも教育的です。
大展示室にはものすごく大きい桜や紅葉の屏風絵が飾られていて、まさに壮観。日本画にあまり興味がない人でも気軽に楽しめる作りになっています。
近代日本画というのはかなり冬の時代なのでは…と思っていたのですが、この後藤純夫という人はかなりの有名人でパリで個展を開いたことがあるようです。たしかに描いている風景がまさにフランス人好みのジャパンで、世界的に人気のある桃山美術に雰囲気が似ているようなところもあり、海外でも案外ウケるのでは…と思いました。
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