北海道伝統美術工芸村(優佳良織工芸館・国際染織美術館・雪の美術館)
来館日時:9/10
北海道伝統美術工芸村は三つの美術館からなっているのですが、まず雪の美術館からいきましょう。
こんな建物↓
ヨーロッパ風の六角形の建物です。北海道は本州とは全く気候が違うので、ヨーロッパ風の建築物のほうが実は風土に適している…はずです。なんてったって純日本家屋では冬に凍死しますから。
一階の螺旋階段前↓

後ろの噴水にはなぜか小銭がたくさん投げてあることで有名です。
螺旋階段↓

螺旋階段には花や地元の画家の絵なども飾ってあり、ゴージャスな雰囲気を演出。なぜ六角形かというと、そりゃああなた雪の結晶だからですよ。
それをわかって下さい↓

様々な形の雪の結晶のタイルで作られたドーム。湿気や温度によって結晶の形が変化します。ー10〜20度くらいが一番きれいな六角形の結晶になります。それに関してはかの有名な中谷宇吉郎博士の研究資料やグラフ・パネルなどが置いてあり、資料室でヴィジュアル資料を見たりして勉強することができます。それでも納得できない人は私を呼んでくれれば目の前で雪を作ります。
低温室↓

一部目が光ってますが、後ろの白いのは全部氷です。いうなればお化けつらら。私たちは冬はこのような環境で暮らしていますが、つららを取るのは校則で禁止です(一緒に屋根の雪が落下して下敷きになると死傷者が出るから。伊達や酔狂で禁止なわけではありません)。
資料室の椅子の耳の部分についているスピーカー。とことん六角形にこだわります。

こちらホール。

よく見ると立ち入り禁止も六角形↓

雪の美術館はこんなところです。展示品は少ないですが、そこそこお洒落な作りだし雪についてはいっぱい勉強できますよ!一部テレビが壊れていてビジュアル資料が見られなかったりするところもありますが…
続いて優佳良織(ユーカラおり)工芸館↓

優佳良というと字面だけでもなんかすごそうですが、普通はユーカラとカタカナで書きます。もちろんアイヌの叙事詩ユーカラからきているわけです。織物のほうのユーカラはアイヌ民族の織物であるアツシ織りを現代向きに発展させたもので、細密な手工芸品であるため北海道では大変な高級品として有名です。ハンカチ一枚くらいの大きさの布でも五千円くらいします。服一着になると十数万…そんなん買えっこないって。
作品は撮影禁止で撮れなかったのですが、自然の意匠をうまく使ったデザインが魅力。作品は本家のホームページのこちらで見て下さい。ごわごわしていてかなり暖かそうなのですが、機動性はあまりなさそうです。まあでも冬は暖かさ一番なので機動性はいらないか…中には賞をとったものとか献上した(誰に?天皇家?)ものもありました。
織り機や糸も展示されています↓

この展示では染料がいろいろ見られて面白かったです。地味ですが…
続いて、国際染織美術館↓

ここは世界の染織を集めています。ちっちゃいからたいしたことないだろうとタカをくくっていたら、結構すごい。↓
後ろのやつは絵じゃなくて布です。聖書の題材とか名画・写本の絵なんかを絨毯・タペストリーにしたものが多いのですが、細かい手作業でマージンまで(写本の真ん中にはちゃんとした絵が描いてあるのですが、普通マージンには戯れ絵や怪物が描いてある)ちゃんと描いてあるあたりに感動。
こちらミラーワーク↓

ミラーワークは布に鏡を縫い込んだもので、かなり古いものですが、大きな中心の鏡だけではなくほんとうに細かい鏡(親指のツメくらいなものも)が丁寧に縫い込まれていてかなり面白いです。
裏と表で模様が違う、中国の奇跡の刺繍技術↓

ちょっとわかりにくいですが、左側のイヌの刺繍は、鏡に映ってるのとこっち側とで刺繍の模様が違いますよね?一体どうやって刺繍するんでしょう…不思議。
染織美術館の中は本当は撮影禁止だったのですが、人手不足なのか学芸員がいなかったのでこっそり撮ったのです。フラッシュはたかなかったから布は大丈夫だったはずだし、18世紀のじゅうたんとかの著作権はもう消滅しているはずなので大丈夫でしょう。
この他特別展として由利公正家所蔵衣装の展示がありました。これはなんか展示品が少なかったです。
最後に工芸村の全景↓

ということで、ここ三館で学生料金800円。かなり良心的な価格だと思います。そのぶん高いユーカラを売る気なのかもしれませんが、駅前から無料バスも出ているし、とってもお得です。
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