関東南画大集合展
来館日時:9月末の、いつだっけ?
場所:板橋区立美術館

これも招待券もらったから行きました。全然期待していなかったのですが、渡辺崋山とかたくさん見ることができてわりと面白かったです。実は渡辺崋山のニセモノが実家にありまして、どうもそれはうちのおじいちゃんが『坊ちゃん』に出てくるいか銀みたいな骨董屋に売りつけられたものらしいのですが、ニセモノと思っていて捨てられないんですよね…うちのおじいちゃんは政府にたてつく人で政治活動で逮捕されたりとかしていたので、幕政批判で逮捕されていた渡辺崋山なんかニセモノでも惹かれるとこがあったんでしょう。今回本物をいっぱい見て眼福だったということで。やっぱ本物の渡辺崋山はいいですね。
この他にも教科書には必ず載っているけどあまり印象の薄い谷文晁なんかもあります。あと紅葉の美しい椿椿山の『紅葉小禽図』↓

そして今回一番面白いと思ったのが、林十江。全然知らない人だったのですが、構図がとにかく奇抜で大胆。このトンボの絵を見て下さい↓

『蜻蛉図』です。なんかユーモラスで面白くないですか?こんなに大きく昆虫を拡大して描くなんて、なんか新鮮な気がします。ちゃんとトンボにキャラがあるあたりもいいです。ちょっとマンガっぽいような気もしますが、目の感じとか実にいいです。
この『木の葉天狗図』もいいです↓
動植物が実に生き生きしています。林十江はチェックですな。
内容的にはよかったのですが、展示品が相当少ないです。子ども向けの解説パネルをたくさん作っているのも場所ふさぎでは…と疑ってしまうくらい。展示室は二室しかなく、点数もそれほど多くはありません。それに南画という題材が地味なせいであんまりお客さんが来ないのかも…なんてったって南画とかってインテリが描くものだから、江戸の民衆文化というトレンドにイマイチ載らないところがありますよね。世界的に人気がある浮世絵なんかよりもちょっとお高くてとっつきにくい感じです。今回の展覧会はその点敷居が低くてよかったような気もしますが、やっぱり大集合ならもっといっぱい見たいよな…という気がします。
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