ホイットニー美術館コレクションに見るアメリカの素顔展
来館日時:8/27
場所:府中市美術館
ホイットニー美術館、ニューヨークで行ったもん♪
ということでニューヨークを懐かしむ意味もこめてホイットニー美術館展に行ってきました。
世田谷美術館もそうですが、府中美術館もかなり駅から遠くてバスで行かなきゃなりません。ちゅーバスというネズミの模様の100円バス(府中バスだから)に乗ってとことこと行きます。途中で「府中市民聖苑」とか言うバス停があったんですが、政教分離なのに市民公園にそんなもん作っていいのか???疑問…
初日ということでかなり混んでいて、しかも夏休みの課題をやってるたらしい子どもがいっぱいでした。
で、入ってすぐある絵がこちら↓

エドワード・ホッパーの『ニューヨークの室内』です。
ホッパーなんてニューヨーク行くまでは全然知らなかったんですが、どうもアメリカではすっごく人気のある画家らしい。ホイットニー美術館はかなりホッパーを持っていて、ミュージアムショップなんかでもエドワード・ホッパーづくしでした。この絵は今回の展示会の目玉としてパンフやチケットにも載っていたのですが、私はこの絵をホイットニー美術館で見たはずなのになんかアンドリュー・ワイエスの絵だと勘違いしていました…ワイエスもホッパーもアメリカ人が好きな画家ですが、なんか暗いリアリズムなので日本ではウケないでしょうねぇ。この絵もいい絵だとは思いますけどなんかさみしそうでしょ。だから私はあまり好きじゃないんですよね…でも残酷とか、暴力的とか、そういうわけではないんです。とても静かで繊細なんですが、なんかそこはかとなく暗いんですよ。きっとホッパーはそういうアメリカ文化のある種の「暗さ」を体現しているからアメリカ人に人気あるんでしょう。アホでマヌケですぐ武装したがるアメリカ白人の裏には、繊細で暗くてアメリカ社会では生きにくいと思っている人たちがいっぱい隠れているんでしょう。
全体的に展示品はかなり少ないのですが、まあ入場料が安いのでもとはとれたという感じです。暗い暗いエドワード・ホッパーだけではなく、明るく楽しい絵もちょっとくらいは来ています。見ただけで誰の絵だかわかるオキーフの花の絵や、バスキアのエネルギー溢るる落書き風の絵、シュナーベルにキース・ヘリングなんかも来てました。バスキアは二枚来ていましたが、絵に字がいっぱい入っていて、人種差別なんかを批判している落書きもありました。とくに面白かったのは、作者名は忘れたのですが、布で作ったぐしゃぐしゃに崩れかけたトイレの彫刻。見た目はトイレとはっきりわかるのに崩壊しかけていてなんかおかしいんですよ。デュシャンのレディーメードのトイレよりも面白いかも。
常設展は二つあります。片方は収蔵コレクション展で、入り口がわかりにくいので係の人(たぶんボランティア)が誘導してくれます。収蔵コレクションは色々変えるようで、明治期の洋画が中心のものでした。大作はちょっとしかないですが、まあいいのではないか…と思います。
もう一つの常設展は牛島憲之記念館なのですが、たいていの人は牛島憲之を知らない(私も!)と思うので、もっと入り口のところに解説をたくさん設けたほうがいいのではないかと思います。最初は牛島憲之の写真とかアトリエの再現なのですが、何をやっている人かは奥の展示室に行くまで結局よくわからないんですよ。そこでやっと風景画を描く人だということがわかるのですが…まあ作り自体は空間を広く使ったシャレたものなんですが、もっと解説が必要かと。
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