とりあえず、無人島に持っていきたい三枚のアルバム
まずポリスの『白いレガッタ』ですが、これはまあ"Message in a Bottle"(孤独のメッセージ)につきます。それ以外の曲はあんまり聴いた覚えがないくらい…ロマンティックなようでいておそろしく悲惨な風景を歌った歌です。ポリスの歌には「一見かわいい→実は神経症」みたいな歌が多いけど、これもそんな曲の一つで、しかも最高傑作だと思います。ギターの入りとかはパンクの要素をまだ十分に残してるし、荒削りなようでいて洗練された孤独の世界です。アーティストとしてはやっぱり永久に小瓶に詰めたメッセージを発し続けなければいけないという悲しみがあるんでしょう。でもやっぱり「世界にSOSを送ろう」って、考えようによってはすごくロマンティックですよね…そう考える私が神経症的なのか?
ポリスで暗くなったあとは一転してパワー全開のデスティニーズ・チャイルドの『Survivor』ですが、このタイトルは同名のリアリティ番組からとられたもの。タイトル曲のビデオクリップもデスティニーズ・チャイルドのメンバーが無人島で戦う内容です。ヒップホップとオーケストラを融合したサウンドも面白いし、歌詞も強烈です…脱退とかがあった当時のメンバーの状況を考えると結構嫌みになりかねない歌詞だったのでは…と思われますが、「あたしたちは生き残る!」という強烈なメッセージが伝わってきます。軟弱で孤独なポリスなんかには比べものにならない、テキサスのブラックレディたちのパワーであります。同じアルバムに入ってる "Independent Woman"は『チャーリーズ・エンジェル』のテーマでしたが、私としてはルーシー・リューのかわりにビヨンセがエンジェルでもいい…かも。この歌もキャッチーでビデオもこっかよく、ヒットしました。"Bootilicious"なんかはロック好きの私の心をとらえるようなトンがったサウンド満載で素晴らしい。全体的に女の子を応援し、その力を讃えるコンセプトのアルバムです。男の子はポリスのようにうだうだメッセージを送り、女の子はサバイバルするということで…
そしてスザンヌ・ヴェガの"Solitude Standing(孤独)"ですが、これは無人島とは無関係。都会の片隅で生きるニューヨーカーの姿を描いた曲が多いです。とくに幼児虐待をとりあげた"Luka"は、美しいメロディにとても悲惨な歌詞がのっている作品で、この種のテーマを取り上げた曲としては最初のものだと思います。アカペラの "Tom's Diner"もいいです。たぶん無人島に行ったらひとりでさみしさをかみしめたいと思うので、こんなアルバムを…
他にもビートルズとかアラニス・モリセットとかガンズ&ローゼスなんかも持っていきたいんですが、なんか無人島で怒ったり楽しんだりしてもしょうがなさそうなのでやめときます。
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