レノンはエヴァネッセンスのエイミー・リーに続けとばかりに出てきたゴシック系女性歌手。名前は本名で、親がジョン・レノンファンだったらしい。
いわゆる女性アーティストブームにのって出てきたわけであるが、ゴシックをかかげている上は他の女性ソロアーティストのようにポップなお子ではなく、ヘヴィーで大人なサウンドを奏でるわけである。エヴァネッセンスのエイミーはあの手のヘヴィーなロックバンドにめちゃくちゃ歌のうまい女性ヴォーカルがついたという点で結構衝撃的だったし、売れに売れて新商戦を開拓したわけでもあるが、とはいえ二匹目の泥鰌を狙ってレノンみたいなアーティストも「ゴシックディーヴァ」として売ってしまうのはちょっとどうかと…というのも、楽曲はそんなにゴシックなわけではなく、かなり幅広いジャンルを取り込んだ感じで、むしろ攻撃的でエモーショナルなサウンドや歌詞はアラニス・モリセットとかフィオナ・アップルに近い感じがする。
聴き所はやはりシングルカットされた"Brake of your Car"。ほどほどにキャッチーで、タイトルどおりに車のエンジンをイメージしたアレンジも良い。歌唱力はじっくり聴かせる感じでよいし、派手さよりも実力で売ろうとしているところは好感が持てるのだが、いまいち一聴で人をひきつける魅力に欠けているかな…というのが印象。どうしてもエヴァネッセンスのエイミーと比較してしまうのだが、エイミーの場合にはあの手のバンドのヴォーカルとしては以外にスモーキーヴォイスだという特徴があって結構一度聴くと忘れられない。しかしながらレノンはそういうパンチが欠けているような気もするのである。
とはいえパッと売れてパッと消える感じのアーティストではなく、長く聴いても飽きない要素を持っている歌手ではあるので今後に期待。でも問題は、日本盤のライナーノーツとか装丁がとってもショボい…この点はどうにかならないものだろうか。