Microchip社のPIC16C84を使用して、パソコンでコントロールするカメラテーブルを製作しました。
すべての情報を記述しているので、興味のある方はトライしてみてください。
何ゆえ回転台?
同僚がPCのプリンタポートに接続できるタイプの小さなボール型カメラを買った。 これをLinuxのサーバーに接続して、ホームページから何か見れるようにすると言う。 ちょうど私も暇だったので、「それじゃ、ホームページからカメラの向きも色々変えられるようにしてみよう」ということになった。
私としては、如何にチープなハードで構成できるか、その辺に興味があった。
仕様はどうしよう?
事の発端になったカメラはパソコンのプリンタI/Fに接続するタイプである。 よってパソコンは必需品である。 プリンタI/Fはカメラに占有されるので、テーブルの制御は他のI/Fを使用することとなるが、実際に使えるのはシリアルI/Fくらいしかないので、それに決定する。
次に、カメラをどのように動かすかだが、左右に首を振るのはもちろん、上下にも動いてほしい。 さらにズームやら何やらあれば面白いが、カメラ自体にそんな機能はないのでパス。
その代わり左右の回転は360度可能にしよう。
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最初のイメージ図 |
どのように実現するか?
テーブルは360度回転するわけだから、丸いテーブルにベルトを引っかけて回すか、ギヤで駆動するのが順当であろう。
強力なステッピングモータが入手できるなら、ダイレクトドライブするのもいいかも知れない。
上下の首振りに関しては、振り角はそんなに必要ないはずだから、ラジコン用のサーボモータを利用するのが楽だ。 一般的なサーボモータは駆動軸がだいたい±30°くらい回転する(本当の実力は270°はいけるはず)。
制御は1本のPWM入力だけで、それなりに正確な位置決めが可能である。 うまく使えば、ホビーだけでなく色々と利用価値があると思う。
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サーボモータの例 |
制御回路は、2軸の位置コントロールとシリアル通信ができなければいけない。
CPUは最初からPIC16C84を使うことに決めていた。 ピン数が18本しかないので、配線に要する労力が少なくて済む。
ハードの貧弱さはソフトに補ってもらう。
機構部の製作
基板の製作
機構部が完成したら、基板を製作する。
当然ながら、製作にかかる前に回路図は引いておく。
PICは後からプログラムを書き込むため、ICソケットに実装する。
きっと、チェックのために何度も抜き差しするだろうから、信頼のおけるソケットを使うのが望ましい。
今回選定したケースは、薄型なのでモータの底が基板にかなり近づく。
そのために、基板には実装禁止領域ができてしまった。
総合組立
できあがった基板は、一応配線チェックしてからケースに組み込む。
モータ、センサ、サーボのコネクタを接続したら完成!
本体後ろの針金は、カメラのケーブルを引っかけておき、ケーブルのテンションが駆動に影響することを防止する。
ソフトの設計
製作を振り返って
PIC16C84を使うのは今回が初めてだったので、少々てこずってしまった。 制作は正月休みに入ってすぐに開始した。 3日もあればできるだろうと簡単に考えていたが、PICのソフトだけで4日以上掛かってしまった。
形も非常にダサダサである。 よく考えずに作り始めたので仕方ない。 このテのメカ物は発想の転換ができれば非常にスマートで簡単に出来たりする。 今回は・・・まあ悪い見本かも知れない。
さて、完成したテーブルはすこぶる調子が良く、作ってしばらくは会社の事務所内の様子を写していたのだが、「監視されているようで、やだ」と非常に不評で、数ヶ月後に撤去することになった。(ヤレヤレ・・・)
資料あれこれ
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