受け継がれし光、そして闇 外伝

防人




第1話 光国の歴史は血に塗れていた。











大まかな歴史を垣間見てもゴルト大陸を中心とした戦いの数々が伝説と共に
後世の歴史に多いに語り継がれているのが現状だ・・・・然し。


ゴルト大陸の遥か東方に位置する小さな島国に関する記載は何故か少ない。


その国の名は、 『光国』と呼ばれていた…。


別名 太陽の生まれ出る国…


ゴルト大陸の影響を多少だが受け、自己流に独自に進化させ、魔道器と言う前代未聞な殺戮兵器を独自で開発した半
魔道、中堅海洋国家…


何故?に魔道器を開発?したのかは…そう…


大陸歴274年における魔王降臨が原因では無いか?と推察される。



大陸で長い間、平和を謳歌していた時でさえ、光国内では様々な権力闘争が
繰り広げられていた…。


嫡子問題、地方反乱、凶作による大規模な混乱…

正に…光国の歴史は血に彩られた感じで有った。



魔王降臨の影響は混乱の坩堝に有る光国にも襲いかかった!。


魔族共は狡猾で狡賢く、人間の暗部を突いた戦いを好んでいた…

只でさえ混乱状況が続く光国はゴルト大陸以上の悲劇に見まわれた…。

殺戮の宴、血の謝肉祭、生け贄達の悲鳴は海の彼方まで届いたと言う・・・・

中には、この混乱を利用して光国の実権を握ろうと画策する輩も大勢いた…

地方の軍の一部が反乱を企てたが、魔族共の餌食となった。

それは皮肉にも光国の軍の離反を防止する要因になり、海軍の奮戦も有った
為か一部では士気も大いに上がり各地で奮戦した。



長引く混乱に終止符を撃つ為に光国の魔道研究家達は禁断の秘術に挑む事となった。

彼らは極端な発想で事に当たろうと思った。


「敵は大きく、然も数が多い…此方は小さくてひ弱な存在…
ならば、此方もそれに匹敵する…嫌! それ以上の存在を産み出せば良いのだ!」

確かに行き過ぎる発想だった…が…

各地で奮戦する兵士達の頑張りも限界に近いのが現状だ…

画して…無謀で前代未聞な新兵器の開発は承認された…。


モンスター…事に光国に多く現れていた身の丈6m程の”鬼”と呼ばれる
者達の死骸を利用し、それに異端的な魔道技術と光国独自の精霊信仰とを組み合わせた
全く異質な兵器?が生まれる事となったのは歴史の皮肉なのか?。


全身を光国が独自に開発していたマガ黒金で覆い隠し、力の源で有る

月光石を胸に抱き、搭乗者たる勇士の命の炎で動き出す…

それは…正に…破壊の守護神で有った…。



『防人』後に・・・そう呼ばれる事になる存在で有る。


マガ黒金は光国に多く産出される砂鉄を元に精製された特殊な金属である。

それを利用した装甲は固く、熱に強く、魔法を何故か弾いたと言う。


月光石は光国に伝わる三種の神器の一つであると伝えられている…

血の様に赤い巨大な宝石?か水晶に似た物の様だあった。

月光石は地と風と火と水の影響を最大限に増幅して搭乗する勇士の
命と共に結びついて『防人』を活動させるに足る力を与えるモノと
禁儒的な魔道書に記載されている…。



魔法を跳ね返し、6m程の巨体で敵を捻り潰し!、野や山にモンスターの死骸の

山を築き上げる…全く…圧倒的で有ったと一部の歴史書に記載されている。


その中でも最強の防人の使い手は…

アマノ・クニスメ・ラク・カイと言われている。

光国王位継承資格者、光国第一王子、類稀無い精神力、敢闘精神…

努力家、不屈の闘志…と後の文献に書かれているが…定かではない。




地の守護精霊に見とめられ、王族と言う血筋の影響と類稀無い精神力の
お陰か…彼は光国内で傍若無人な振る舞いを見せる魔族達を次々と餌食に
していった…。


血の川と死骸の山野を築き上げ、時には稲妻を呼んで消し炭を産み出す…。


正に…東方最強の武人で有ったと記載された。


※一部の資料には英雄アインに匹敵する程に強いと書かれていた…。


獅子黒金の巨大な剣は如何なる魔族ですら問題にせず、両断し、粉砕した…

然し…モンスターの数は余りにも多すぎたのだった…。


この状況を何とかしようと立ち上がったのが…


アマノ・クニスメ・ラク・カイの妹で有る…


アマノ・クニスメ・ラク・カワリで有った。


妹であるカワリは、結果として魔族に走った。


平和裏での解決を望むカワリは自分を犠牲にする事で光国の救済を願った…

然し・・・・敵に走った妹を見たカイには…妹の行動は裏切り行為でしかなかったのだ。


立場や性別、思想を考えても平行線である…。


何れは平和になるのだ・・・と誰しも思う・・・然し・・・結果は残酷だ。



大陸ではアインとアナスタシアと言う存在が魔族を相手に圧勝した時期でも有った。


後に言う第一次対魔戦争と呼ばれる一連の戦いは一応は終わった…


然し…光国での戦闘は未だに続いていた。


妹の帰りを待つ一方で北方でモンスターを粉砕する…カイ

人の身で有りながら懸命に平和共存を願い魔族内に楔を打ち込むカワリ。


両者の願いが?通じたのか…光国内での戦闘は次第に下火になっていった。


そして…。



かつて、ゴルト大陸を制覇していたラーガイル帝国は一連の戦いで
消耗し尽くしていた。



折角まとめた国は四つの国家に分裂してしまった、結果論であるが…

それを幸運と捉えるか不幸と捉えるかは人其々で有った…

国家には永遠の謳歌は無い、大木も何れは朽ちる…

嗚呼…それなのに…何故、誰もが国を興そうと言うのだ?

理想?野望?其の場の勢い?平穏?…幸せ?…

人と言う存在は矢張り…灰色的存在なのだろうか…。



そして200年の時が流れた・・?BR>




魔族の影響を余り感じられない時期が続く。


アレだけの混乱と死の恐怖は、時間が解決したのだろか?

再度のモンスター対策は?


「今暫し…齎された幸運は有効に使おう…」

光国第50代皇帝 アマノ・クニスメ・ラク・カダノは、そう呟いたと言う。


荒廃した国土の再建、著しく消耗した人口の増加対策、対魔戦争において
著しく増加した人心荒廃…問題は山積みだった。


200年の時間は光国には余りに短い時間だったのだろう…

それ程までに国力の衰退は著しかったのだ…。



大陸歴478年(真光国暦10年)悪夢の再来か?

魔王再臨の噂が大陸から回船問屋を通じて光国に流れ始める。


今では伝説となっている『防人』の殆どは今は無き主人と共に古墳に埋葬されている
のが現状である。


200年の月日は光国最強の守護神すら風化させてしまっていたのだ。



最強の防人の使い手足るアマノ・クニスメ・ラク・カイは北方の地で
魔族と戦いながら妹の帰りを待った…然し…妹は帰って来なかった。

既に王位継承権は弟に譲っていた…些か混乱は生じたが…


絶対的な王族の血を残す為か・・・光国の王位継承者達は一部で近親と結婚するのが
仕来りで有ったと伝えられている。


カイ個人としても其れは当然とも言える事だった…が…。


※大陸歴468年(真光国暦元年)に近親結婚は異端で有り、未熟児を生み出す
要因に成りかねない…と通達された為に現代では是はタブーとの風潮に在るのが現状である。



帰らない妹を思いつつ…彼は北方の地で若い娘と結ばれる。



カイの子孫達は『防人』を代々受け継ぎ、北方の地を守る事となった。


然し…200年の月日は残酷であった。


防人に跨り、敵を粉砕して光国の平和を守ると言うカイの意志は子孫達には
伝わらなかったのだ…。


今では『防人』は只の飾り・・・御神体としての意味しか持っていなかった。



防人の存在意義は忘れ去られていた…悲しい事だが…。



ある程度、其れを予想してカイは伝承として幾つか書き残していたが・・・・


今では誰も見もしない…

鍵を懸けた倉庫に保管されているのが現状だ。


200年の歳月…平穏に疾走した子孫達は生きる事に必死だったのだ…

食う事と領地の安全が第一に選ばれ、モンスターの脅威は忘れ去られた。



大陸では魔王軍を相手に様々な国が一進一退の攻防を繰り広げていた。


然し・・・・光国では何時?脅威が降り懸かるのか?と言う思いが多少は有ったと言う・・?BR>

が…誰しも大陸の事だから…と傍観に徹していた・・・・。


平和に慣れ親しんだ結果は最悪の状況を生み出した。


魔族の大侵攻…再びである。


無から出現すると言われるモンスターの集団が光国に襲いかかったのだ!


基本的に光国は大陸の外れにある小さな海洋国家である…


海軍は装備、数で優秀だが陸軍は国土的要因と人口が余り多く無い為に
弱体的だった。


※対魔戦争の爪痕は人口低下を招く要因となり、然も海軍の人気が圧倒的に
高い為か陸軍は常に戦力低下状態に置かれているのが現状であった。




忽ちの内に各地で悲劇が繰り広げられた…


逃げ惑う人々、殺戮に酔うモンスターの群れ、捨て身で人々の盾になる光国
陸軍兵士達……。

是以上はとてもでは無い…表現できない…


散って逝った兵士諸君には平穏な安らぎを望むとしか言えない…。


然し!そんな犠牲の為にか…又しても光国は一人の英雄を得る事に成功する!

(本人の意志は考慮されてないが…。)



北方の村の出身で名前は・・・・確か…


アマノ・ラク・ミシカである。

伝説の勇者の子孫でもある…が…。


彼は偶然とは言え…防人に搭乗してモンスターの群れから村を守る事に成功する。


激しい怒り! 沸騰する血液! 内から溢れる様な良く判らない感情…


それらが一介の青年であったミシカを戦いに駆り出させる…

幼馴染の少女が目の前で命を奪われた時、彼の中で何かが弾けたのだ。


御神体の近くの祠にヒッソリと隠されていた『防人』に搭乗した時には
廻りは既にモンスターの大群の只中で有った。


長い歳月を感じさせぬ勢いで防人はゆっくりと立ち上がる…

片手には禍禍しい光沢を放つ獅子黒金の剣が握られている…


全身を覆っているマガ黒金の鎧が鈍い衝撃音を奏でる…


モンスター達は、何故か曖昧だが恐怖と言う感情に捉えられていた。

中には逃げ出す小者もいる、凶悪な表情で盛んに防人に威嚇するモンスター達がいたのは確かだが…

その数秒後…彼らの半数は血と肉片に変る結果となった。

堅牢な鎧に纏われた防人は凶悪なまでに剣を振るい!薙ぎ払い!叩き潰す!

片手でモンスターを捻り潰し!巨体で踏み潰す!辺りは緑色や茶色、鮮明な真紅

の液体に覆われる…何かの肉片や牙の様なもの、或いは内臓なのか?

辺りに散乱している…地獄絵図だ…。


只の歴史好きで先祖に伝わる伝承を隠れて読んでいたミシカ…

偶然にも本当の防人の安置されていた場所を独自に発見していたミシカ。


運命?と言えない何かが深く関係していたのだろうか?


然し…その事実は戦いの中に埋没していった。


敗走するモンスター達には目もくれず、防人は静かに膝を地に着けていた。

まるで…何かに頭を垂れる様に…。



続く





***********************************************


評価 辛口でお願い致します。


書き直しでもOKです。



昔、書いていた小説各種をやまとさんの世界観に合わせるとどうなるか?

が個人的なテーマでした。
















〜〜〜やまとのコメント〜〜〜


まだ一話しか書かれていない作品の外伝をどうもありがとうございます(笑)


大陸の他にも国はあったのか・・・知らなかった(爆)





さて、辛口の感想です。



まず感じたのは文章の書き方が統一されていないということでしょうか。



この作品は「誰か」によって語られているものと思われます。


しかし、この「誰か」さん時々別人としか思えなくなります。



歴史家のようであり、思想的なことを交えて語る「誰か」さん。


第三者視点で状況を語る「誰か」さん。



一体今いつの時代なのか私にはわかりかねました。

どちらかに統一されたほうが良いと思います。





あと設定で疑問に思ったことがあります。



この光国って一体どこにあるのでしょうか?



>ゴルト大陸の遥か東方に位置する小さな島国


>光国は大陸の外れにある小さな海洋国家


大陸から遠いのか、近いのか・・・曖昧です。





・・・辛口だとこのくらいかな?(汗)






あ、ちなみにこのアマノ・クニスメ・ラク・カイさん、アインより強いと思います(爆)

だってアインは雷呼べないし(笑)



何はともあれ、続くということですので本編が外伝に話数で抜かれないように私も頑張らなくては(汗)




それでは剣牙狼さん、投稿どうもありがとうございました。

次回作を期待してお待ちしております。








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