伝送方式および変調方式

AM、FM、PM、ASK、FSK、PSK


振幅変調(AM:amplitude modulation)
コンピュータや端末が出力するディジタル信号をアナログ伝送路で送信するためには、 アナログ信号に変調する必要があり、これをアナログ変調 といいます。

振幅変調はその一方式で、 搬送波(キャリア)の振幅を送信データの波形に応じて変化させる方式 です。変復調装置自体は比較的簡単ですが、伝送路のノイズに弱いため、 データ伝送にはあまり使用しません。
周波数変調(FM:frequency modulation)
アナログ変調の一方式で、 搬送波の周波数を送信データの信号に応じて変化させる方式です。 周波数は送信データに応じて変化しても、振幅は常に一定になっています。 振幅変調に比べて雑音やレベル変動に強いので、1200ビット/秒以下の 低速のデータ伝送に多く用いられます。
位相変調(PM:phase modulation)
アナログ変調の一方式で、搬送波の振幅は一定で、 位相を送信データの信号に応じて変化させる方式です。データの0、1 に従って搬送波の位相をずらし、その量で情報を伝達します。 雑音やレベル変動に強く、高速データ伝送が可能です。
振幅偏移変調方式(ASK:amplitude shift keying)
搬送波の振幅をディジタル信号に対応して偏移させる ディジタル変調方式です。
周波数偏移変調方式(FSK:frequency shift keying)
アナログ変調の周波数変調に対応するディジタル変調方式で、 周波数をディジタル符号に応じて変化させる方式です。
位相偏移変調方式(PSK:phase shift keying)
ディジタル変調の一方式で、アナログ変調の位相変調 に対応します。


ベースバンド伝送


ベースバンド伝送方式(base band transmission system)
ベースバンド(基底帯域)方式は、端末が送受信するディジタル・ データを符号化し、変調せずにLANの伝送速度に対応した 電気パルスを発生させて通信する方式です。CSMA/CD、トークン・リング、FDDIなどが これにあたります。
雑音に弱く長距離伝送には適しませんが、 モデムを必要とせず中継器も簡単な装置ですむため、近距離通信のLANで採用されています。


ブロードバンド伝送


ブロードバンド方式(broadband system)
ブロードバンド(広帯域)方式は、端末から出力される 符号化されたデータのディジタル信号を変調し、搬送波に乗せ、 アナログ信号に変換して通信を行う方式で、CATV技術がベースとなっています。 一般にブロードバンド方式を採用するシステムでは、送受信する符号化されたデータを変調し、 1本のケーブル内である周波数帯域をいくつかに分割して、多数の伝送路を作り、 CATVのように同時に多数の通信ができる仕組みになっています。


LANの伝送方式


CSMA/CD
(carrier sense multiple access with collision detection)
主にバス型のLANで使用している通信回線制御の一方式で、イーサネットのデータリンク層内の MACサブレイヤが規定している回線争奪方式です。 複数の端末がひとつの伝送媒体を共用しますが、各端末のコントローラがLAN上の キャリア(データの送信)を監視し、 停止を確認するとフレームの送信を開始するようになっており、送信フレームがバス上で衝突すると、 その伝送は成立しないので送信が中断されます。その後、規定時間( バックオフ時間)経過後、伝送媒体の状態監視から繰り返して、 フレームの再送信を試みます。
この方式はフロー制御が簡単で複雑な装置がいらないのですが、伝送媒体が混んできて 衝突の確立が高くなると急激に伝送能力が落ちるという欠点があります。
トークン・パッシング方式
(token passing system)
LANにおける送信権制御の一方式(多重アクセス方式)で、 LAN上を巡回している唯一のトークン(送信権) によって端末のデータ送信権の制御を行います。衝突が発生しないためネットワークの 使用効率は高いのですが、雑音によるトークンの二重発生や消滅に対策が必要です。 リング型のネットワークに適用することが多く、これを トークンパッシングリング方式と呼びますが、バス型にも適用することが可能で、 トークンパッシングバス方式と呼ばれます。

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