ハイキング、登山
いよいよめざす赤い三角屋根の種池山荘まで急斜面をあと一息、この附近はコバイケイソウが多く一面に咲くときはすばらしいお花畑となるそうだが今は咲いていない。
    登山道でよく見かける花
      雪のある沢で咲いていたミヤマキンポウゲ
    石畳の登山道   落石多しガレ場を無事通過  雪のある沢も通過落石が所々に
            ケルンを過ぎると稜線に種池山荘が見える  
ケレン近くになると扇沢の
  バスタ−ミナルが見えてくる
どのくらい歩いただろうか、傾斜がゆるくなると眼下に扇沢のバスタ−ミナルが手にとるように見下ろせる地点でしばらく休憩をとる、それにしてもここまではあまり花が咲いていなかった、ガイドブックではゴゼンタチバナが咲いているとなっているが見ることはできなかった。途中からは扇沢を挟んで対岸に大雪渓が残る岩小屋沢岳、鳴沢岳が青空にくっきりと浮かびあがりコントラストが素晴らしい。1時間半ほどたって登山道左のケルンを過ぎるとはるか前方に爺ヶ岳の稜線が迫ってきてわずかに赤い屋根の種池山荘がみえてくる、さらに1時間ほど歩くと石畳の標識があり、小休憩を何度かとり2時間弱歩くと今にも岩がゴロゴロと落ちてきそうなガレ場と呼ばれる危険箇所にくる、落石に注意しながらすばやく通りすぎる。
午前6時半過ぎまず入口で登山届を箱に入れ記念写真をとりいよいよ出発である、ここの標高が1,350mこれから今夜の宿泊地である標高2,450mの種池山荘をめざす、標準タイムは休憩なしで約4時間程度かなりゆっくり歩いてもお昼頃には到着する予定である。この頃になると登山客も少なくなる多分我々は遅い方の出発かも知れない、時間は充分にあり急ぐことはない。歩き始めてすぐに秋にはモミジの紅葉が綺麗なモミジ坂と呼ばれる急坂となるが登山道は良く整備されていて大変歩きやすい、樹林帯の中を歩くので日陰となって直射日光に当たらないので涼しい。
      柏原新道登山口で
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今まで何回となく山に登ってきたが、今回のように3日間も終日天候に恵まれ青空が続くことはまず皆無に近い、たいてい雨が降りまたは霧で視界不良だったり強風で徒歩もなかなか思うようにゆかない日が多い、夏の日は天気が良ければ雷も発生しやすいくなお更である天候はお金では買えないので千金の価値があった。トレッキング時間は通常ガイドブックを参考にするが今回はスタ−ト時間や徒歩時間の目標設定はいっさいなし全てなりゆきまかせなのである、私も自由気ままに写真を撮ることができ最高の山行であった。
言う
なればそれほど時間に余裕があったと言うことで、青空のもと「ヤジキタ道中」山岳編であった。
Yさんと天候には心からありがとうと言いたい。               夜行発3泊4日[山小屋(山荘)2泊]     同行者 Yさん
扇沢柏原新道登山口(1,350m)〜(柏原新道)〜種池山荘(2,450m)宿泊〜爺ヶ岳南峰(2,660m)〜爺ヶ岳中峰(2,670m)〜冷池山荘(2,420m)〜布引岳(2,683m)〜鹿島槍ヶ岳(2,889m)〜布引岳〜冷池山荘「宿泊」〜(赤岩尾根)〜高千穂平(2,049m)〜西俣出合(1,330m)〜大谷原(1,080m)     累積標高差約 約4,522m    トレッキング距離 約30Km  
残雪が残り所々に落岩が転がっている沢を横断しクサリ場を通過してまず一安心。さきほどから前後して歩いている親子連れがまた我々を追い抜いて先を行く、北アルプスに親子で来るとはうらやましい、男の子もかなり疲れているようすで思わずもう少しだ頑張れよと声をかけけてしまう。
信濃大町駅附近の車窓風景
列車はまだうす暗い朝もやにけむる穂高駅に着くとかなりの登山客が降りてしまった、やがてすこしづつ山々がはっきりと姿をあらわし明るくなり雲ひとつない青空が見えるようになった午前5時20分に信濃大町駅に到着する。車内にはわずかな客だけしかいない、駅の改札に行くとあまりの人の少なさにびっくり、この時期バスは混んで直ぐに 乗れないかも知れないとタクシ−を予約したのだが、あまりの閑散とした光景に拍子抜けしてしまう。我々の予約したタクシ−は改札口で名前を書いたボ−ドをもって向かえが出ていた、駅前には向かえのタクシ−が数台待機していた。写真を撮るのもそこそこにタクシ−に乗り込む、今日の天気は快晴で空がぬけるような青空で雲ひとつない、途中タクシ−の運転手が扇沢登山口までのあいだいろいろと前方に見える山々のガイドをしてくれた、やはり登山客相手をしているタクシ−である、我々は一度聞いても車の中から眺めて刻々と変わる車窓風景になかな名前が覚えきれない                    
新宿駅〜種池山荘
山仲間のYさんから北アルプスの鹿島槍ヶ岳に行かないかと電話があったのが7月の末、私はすぐにぜひと誘いにのった実は山のグル−プで7月中〜下旬にかけて鹿島槍ヶ岳への登山予定があったのだが、天候不良等の理由で中止になってしまった。
先ず日程が決まり8月4日(金)の夜行列車で東京を立ち山小屋(山荘)に2泊すると言う日程となった、私にとっては願ってもないゆとりコ−スである、北アルプスとなれば季節的にまた費用や時間的にもいつでも簡単に行ける場所でもない、高山植物の花や山の写真も撮りたいしなんといっても山歩きを楽しみたいのでのんびり登山は大歓迎である。
ガイドブックの歩行時間よりもかなりの余裕をみて登山をしたいのである、よく何々百名山達成とかの目標をもって登山する人もいるがそれはそれで良いと思う、私は記録に挑戦しているわけでもないので好きな時に楽しめればよいのである。

すぐに列車・、タクシ−・山荘の予約をしたが全てOKとなる。
4日の午後10時に準備が整い背負うとザックのベルトがずしりと肩に食い込む、リックの重さは13キロとかなり重くこれで山道を歩けるのかと多少不安があるがとにかく出かけることにする。
Yさんとの待ち合わせは新宿駅の7番線ホ−ムである、集合時間の30分ほど前につくとホ−ムは登山客や観光客でいっぱいであった。私は乗車する号車の前で待っていた、しばらくするとYさんが顔をだした、かなり前に来たとのことであったが人垣で風がなく暑いので涼しいところで待っていたとのこと、そういえば私ももうとっくにかなり汗をかいている。同じホ−ムから出発する前列車の到着が遅れている為だろうかホ−ムは大混雑している。我々の乗る列車は「ム−ンライト信州83号」の23時53分発である、全車指定席なので座席は確保されているので混んでいても心配ない、しばらくすると先に発車する列車に人が乗り込むとホ−ムはガランとしてしまう。我々の信濃大町駅行きはこのホ−ムからの最終列車なのである、係員の話では満席とのことであった、ようやく到着した列車は一昔前の何か懐かしさのある古めかしいものであった。
早々に乗り込む、出発10分前になっても車内はガラガラで3割程度しか乗客がいない、確か満席と聞いたのにどうしてこんなに乗客が少ないのか不思議である、レトロ調の列車は子供に人気があるのか我々に列車の感想を聞きにきた数人の中学生くらいの子供たちがいた、列車は座席が埋まらないらないまま出発時間となる。走りだしてどのくらいたった頃だろうか気がつくと座席が全部埋まっている、やはり混んでいたのである。
列車は一晩中こうこうと電気がついたままである、明るいからかそれとも興奮しているのか、なかなか眠りにつけなかったがそれでも多少は寝たようだ。
食事が終わるとサービス券を使って水を1リットル補給する、手持ちが500ccほどあり多少使っても1.リットル半もあれば今日の分は足りる。
かなりの人が出発した午前6時半に出発となる、昨日につづいて山荘前でライチョウを見かける、良くみると今日は5〜6羽ほどの子連れである子供はとてもすばしっこい。親鳥同様かなり人の前によってくる、花々の陰に隠れたりしながらエサを探しているのだろうがしぐさがなんともユ−モラスで可愛いのである。
おもわず今日も快晴だ素晴らしい山旅になりそうだとYんさと顔を見合わせる、Yさんも笑顔でうなづく。朝食は朝5時からで放送案内があり食堂に向かう、食事後はお茶で充分に水分補給をする。今朝も温度計を見ると気温12℃下界は今日も暑いのだろうがここは快適な温度である、そういえば昨晩は窓が開いたせいか涼しく寝苦しくなかった。
道路は車の通行量も少なくなんでこんなにガラガラなのだろうか、 運転手によれば年は梅雨の明けるのが遅く登山シ−ズンが今日あたりからで登山客が全体的に少ないのかも知れないとのこと、タクシ−は30分ほどで扇沢バスタ−ミナルより手前の鹿島槍ヶ岳登山口である柏原新道入口に着く。普通はバスタ−ミナルに立ち寄るのでここには登山者への施設が何もない、支度を整え朝食をとることにする、今となっては遅いが朝食を駅ですませ身支度を整えれば良かったかなあと二人で話しながら、丸太のベンチに腰掛け扇沢に流れる川の轟音を聞き、やけに眩しい青空を眺めながらオムスビをほうばる。良くみれば川を挟んだ対岸には大きな駐車場があり多くの車が駐車している。我々が朝食をとっている間にも大勢の登山客が前を通りすぎてゆく。それにしても雲が全くない、このような紺碧の空をみるのは何週間ぶりだろうか、東京は毎日雨か曇り空だったのでこの青空を見るとすがすがしい気分になりこれからの登山に期待がふくらむ。
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2006.8.4〜7
Yさん素晴らしい登山をありがとう
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種池山荘附近
斜面をゆっくりと登り種池山荘に近づくにつれていろいろな高山植物がかなり咲いている、高山に咲く花はなんでこんなに彩りが綺麗なのだろうか、なんと良く見るとここにライチョウがお花畑の中で見え隠れしながら何かついばんでいる、私はライチョウを見るのは始めてであり、ようやく出合ったと言う感じで花もさることながら夢中でシャッタ−をきる、ライチョウは人を怖がらず人なつっこくて1m近くまで近寄ってきたがすばしこくてなかなかピントが合わない。冷池山荘には12時少し前に到着する、ここからは立山、剣岳と冷池山荘から爺ヶ岳と、その後には鹿島槍ヶ岳へと続く稜線がはっきりと見える。
種池山荘附近の高山植物
           チングルマ         ショウジョウバカマ 
         コバイケイソウ             不明
         シナノキンバイ          チングルマ他
          ハクサンイチゲ          ライチョウ
この時間ではチュックインにはちよっと早すぎるし昼食もとっていないので、屋外で山を眺めながら食べることにする。日陰を探すがなかなか見つからずキャンプ指定地に行く、多少日陰の空き地もあったのでここに陣取る。Yさんがリックを開けて最初に取り出したのがなんとビ−ル2缶である、ここでビ−ルとは恐れいりました。しかもかなり冷えているこだわりの銘柄「エビス」なのである、この素晴らしい山々をツマミに!  最高! 美味しい。
ありがたくいただきました、ご馳走さまです。
ところが飲み終わるともう2缶取り出した、残り2本はほんとうは明日の夜にと持参してきたのにもう1缶いただいてしまった、Yさん、ほんとうにすみません、ここまで重いものを持ってきていただきご馳走になってもうなんと感謝して良いやら、素晴らしい友人と来たものである、Yさんありがとう、またよろしくお願いしま-す。
我々が楽しくワイワイやっているうちに、このキャンプ場に次々とキャンプを張るために受付カ−ドを持って来る人が居て我々は邪魔になってしまう。
山荘の前に戻りしばし眺望に見とれる、しばらくしてチェックインする。
この山小屋は一泊二食付き8,600円で水1リットルがついている、明日の昼の弁当のチラシ寿司(800円)も一緒に予約する。水は2リットル持ってきたがすでに1リットル飲んでしまい、ここで1リットルもらえば歯磨き用に少し使っても明日また次の山荘でもらえるので買わないでなんとか間に合いそうである。
山荘は思ったよりもきれいで我々は喫茶室と名前が書かれてある部屋に案内される、今夜は宿泊客が多く部屋が満室で足りないのであろう、部屋にはもうすでに数人ほど先客がいて休んでいる。
 エビスビ−ルで乾杯! 美味しいねえ!
登山客の話では明日我々が宿泊する予定の冷池山荘がすごく混んでいて、溢れた登山客がこちらにながれてくるそうである。
夕食までに時間があるので附近を散策する、と言ってもサンダルでは遠くに行けないので小屋のまえで大雪渓が多く残る立山、剣岳等北アルプスの雄大な景色を心行くまで堪能する、それにしても今でも雲がない青空である、雲は一体何処に行ったのかと思うほどである、素晴らしい快晴の北アルプスのパノラマを時間を忘れて眺める、その後は山荘で荷物の整理等をする。
     種池山荘前から鉢ノ木岳方面を望む        種池山荘前から剣岳を望む
    種池山荘前から岩小屋沢岳への道       種池山荘前から爺ヶ岳を望む  
種池山荘近くの
       キャンプ場
            キャンプ場近くから見た夕焼け
種池山荘〜爺ヶ岳南峰
夕食は3班に分かれて食事であるが我々は一番最初の5時からとなる、食堂は1階にあり階段を下りて窓においてある温度計をふと見ると気温17℃で下界と比べるとかなり涼しい。
食堂はいっぱいで隣の人と肘がくっつくほど混んでいる、山荘の収容能力は200人とのことだが今日は何人くらい泊まるのであろう、オカズは山小屋としては良い方でご飯をおかわりすることもできた。
夕食後は外にでる、空が夕焼けで真っ赤に染まっていて素晴らしくいつまでも見とれる、夕焼けも綺麗であるが夕闇が迫ってくる爺ヶ岳の山頂付近には一段と輝いている星が見える、山の景色はまた昼間と異なった刻々と変化のある山容を見せている、この感動はここに佇む者でなければわからないものである。
しばらく眺めていたが、消灯時間は8時15分なので寝る準備のため部屋に戻る。部屋に戻ると私の隣の人は元気がなく一人寂しそうである、話によれば仲間7人で来たのだが途中で足がつって歩けなくなり、今晩はここに泊まり明日は扇沢に下山すると言う、仲間6人はすでに冷池山荘に向かい鹿島槍ヶ岳に登山するとのこと残念であろう。
早い人はもう寝ている、我々も前夜の寝不足もあり消灯時間前に眠りにつく。
      種池山荘から爺ヶ岳南峰を望む 午前4時01分
 種池山荘の受付窓口 午前4時
Yさんとご来光を見に懐中電灯片手にサンダルを突っかけて山荘より100mほどはなれた展望の良い場所まで出かける、足元は岩でゴロゴロして多少暗いが歩くのには支障ない。
外はうっすらと明るくなり十数人ほど外に出て太陽の昇る方向を眺めている、眼をこらすと爺ヶ岳に向かってかなりの人が山頂めざして歩いている。

あいにく太陽のでる方向の空が少し霞んでいて日の出の瞬間を見ることはできなかったがしばらく周囲の山々をぼんやりと眺める、刻々と山々の明るさが変化し色が少しづつ変わってゆく様子はまるで映画を見ているような錯覚にとらわれる。
     山荘附近より旭日を望む 午前4時20分
 種池山荘を前に Yさんと午前4時半頃
人のすぐそばまで寄ってくるライチョウの子供
   お花畑でエサをついばむライチョウ親子
      シシウド 後方は岩小屋沢岳    花の終わったチングルマ 風車にはまだ早い
夜中はぐっすり寝たようで、ふと周りの物音で眼が覚めると出かける準備をしている人がいる、夜中の2時半頃だろうか?何人かが出かけたようである、多分爺ヶ岳あたりでご来光を見るのかも知れない、その後は深い眠りにつくことはなく午前4時前に起きる。