返品時的口げんか

先日プリンターのカラーインクがなくなったので、「電子城」というパソコン用品街へ買いに行きました。
この話はそのときの出来事です。

僕 : うっわ、たっけ〜。エプソンのカラーインク200元(約3000円)もすんのかぁ。
友達 : だねぇ、たっけ〜ねぇ。じゃあほかのメーカーのにすれば?
僕 : ほかのメーカーって?
友達 : 純正品じゃなくて、ほかのメーカーが作ったやつ。
僕 : へぇ〜、そんなのあるんだぁ。
友達 : じゃあ探してみようぜ。

(ある店を見つける。)
友達 : あっ、ここじゃねぇ?
僕 : あっ、そうかも。行ってみようぜ。

友達 : 78元(約1200円)だって。やっぱけっこう安いね。
僕 : だね。よしこれ買っていこう。

(店員が寄ってくる)
店員 : どれ買うの?
僕 : エプソンのPM−760Cのカラーインク。
店員 : え〜と…ないなぁ…あっ、「たぶん」これだね。箱に「760」って書いてあるでしょ。
僕 : マジで?ちょっとかして…(ふたを開けて中を見る)
     あれ?でも中の説明書にも本体のパッケージにも「760」って書いてないよ。720と740しか…
店員 : 大丈夫だって。ただ書ききれないだけだって。箱に書いてあるでしょ?
僕 : なんかうそ臭いなぁ。
店員 : うそなわけないじゃん。おれが客だますとでも思う?
僕 : じゃあもしダメだったら返品できる?
店員 : いいよ、いくらでも。っていうか絶対大丈夫だって。
僕 : わかった。じゃあもしダメだったら返品に来るから。

ということでそれを買って帰りました。しかしうちに帰って取り替えようとしたら、僕のプリンターのインクが「5色」であるのに対して、買ってきたやつはなんと「3色」でした。
っていうかそれが「3色」であるのは、パッケージが透明だったので自分でもあらかじめ知ってたのですが、自分のプリンターのやつが「5色」だったかどうかはっきりしなくて、実は買うときにも迷っていたのです。
まぁ自分にもミスはありましたが、使えないやつを持っててもしょうがないし、店員の言ってたこともデタラメだったので、翌日返品に行くことにしました。
使えないとわかったときは「しまったぁ」とおもい、「返品できるなぁ」と言う心配がずっと頭を離れませんでしたが、ずっと頭の中でグルグルなってるうちに、ある「名案」を思いつきました…。

ちなみに翌日は、前日の店員は不在でした。いたのは「これぞ!」って感じの太ったおばちゃん。

(翌日)
僕 : これ型が合わないんで返品しに来ました。
おばちゃん : 返品?できるわけないでしょ。交換ならしてやってもいいわよ。
僕 : 交換っていっても、昨日見たけど、ここにおれのプリンターに合うインクないでしょ?
おばちゃん : あるわよ。ここにはすべてのメーカーのすべてのインクがあるんだから。
僕 : (またなんか言ってるよ)あるなら交換でいいけど、じゃあ持ってきてよ。
(おばちゃんがほかの店員に探させる。が、やはりない)
僕 : ほら、ないでしょ。返品させてよ。昨日の店員も合わなかったら返品していいって言ってたんだから。
おばちゃん : そんなん店員が勝手に言ったことでしょ?あたしには関係ないわよ。
僕 : は?店員の言動に店は責任持たないわけ?店員がデタラメ言って客をだましてもいいわけ?
おばちゃん : 「だます」だなんて人聞きわるいわねぇ。店員の言葉を信じて買ったあんたがわるいんでしょ!

この一言で「カチーン」と来ました。そしてしばらく口論を繰り返し、その後昨日思いついた「名案」を…

僕 : わかった、わかったよ。もういいよ。ここの店長だれ?「名刺」ちょうだい?
おばちゃん : (ちょっと間をおいて、あたふたしながら)てっ、店長は今いないわよ。
僕 : いなくてもいいから「名刺」ちょうだい。住所も電話番号もあるから「便利」でしょ。
おばちゃん : (ちょっと考えたあと)わかったわよ。おい、お前ちょっと名刺もってこい!
(その後なにやら方言でその店員とゴソゴソ)
僕 : 早く名刺ちょうだいよ。(きっと方言で「名刺持ってくるな」って言ったんだ)
おばちゃん :ちょっと待ってよ。こっちも忙しいの…
僕 : どこが忙しいわけ?それよりそこにあるの名刺じゃないの?
おばちゃん : あっ、あれは違うやつの…
僕 : そう、じゃあとりあえずそれでいいからちょうだい。
おばちゃん : んんん……わかったわよ!金返せばいいんでしょ!そんな「だます」とか「うそつき」とか
          人聞きのわるいこと言う客なんかこっちから願い下げだよ!
僕 : そう、じゃあ早くお金返してよ。
おばちゃん : 返せばいいんでしょ!ちっ、まったくとんだ客にやられたもんだ…
僕 : これぞ「中国風」でしょ。

ということで、見事78元取り戻しました。
ちなみにこの「名刺」というのは非常にいい切り札になるのではないかと思います。
つまり、「訴える」「通報する」などといったことを、暗に提示し、さらに「便利」と一言付け加えることで、
ちょっとした「おどし」をかけたわけです。
これにはさすがのおばちゃんもわかりやすすぎるくらいの反応を示し、あたふたし始めましたね。
しかも僕が日本人だと言うことを知ってたので、なおさらだったと思います。

それにしても安心して買い物のできない社会っていうのもイヤなもんですよ。
「店員の言葉を信じて買ったあんたがわるいんでしょ!」
この一言こそ、いろんな意味で、こっちの社会のすべてをあらわしていると思います。

日本の店員さんはまるで天使のようです。

ちなみに最後の捨てゼリフ、気に入ってます。



            

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